02/18 ローマ字はどのように表記すべきか

プログラムを作っていると変数名などの名称を考えるのに結構苦労することが多い。基本は英語をベースに命名するのであるが、一つの日本語に対して複数の英単語が存在することも少なくない。その場合にはどの英単語を選択するのか頭を悩ませることもこれまた少なくない(選択は英語でchoose, selectがあげられるが、選ぶとしたらこの場合はchooseで良いのだろうか?という悩み)。このような同様の意味を持つと思われる英語の選択には英々辞典が有効なのであるが、果たしてそこまでして調べた英語がほかの開発者にすぐ理解できる単語でない場合がある。

プログラムの変数などわかればいい。わかればいいというのは見たときにその変数の意味がわかればいいと言うだけでなく、変数を探すときにその変数名を想像できなければ使えない。
日本人なのだから変数名も日本語でいいのだが、プログラム環境の問題でMBCS(マルチバイトキャラクターセット=日本語などの多バイト文字)は使いたくない。そんなことで開発ツールのバグに引っかかりたくない。それでなくても、Delphi2006のエディターはバグってる![参考]

ということで、簡単な英語は英語で、英語にすると面倒なのはローマ字で!と言う折衷案的命名が多かったりするのである。

ところで、そのような作業環境の中どうもローマ字の表記揺れが気になることがある。

自分自身も間違いが無いかたまにウェブでローマ字一覧を表示して確認することがあるのであるが、ふとローマ字 - Wikipediaを見た。
今まで、外務省が推奨しているパスポートを作成する際のローマ字表記方法=ヘボン式が標準だと理解していたのであるが...
パスポートのローマ字表記方法≠ヘボン式
だった!
さらに...
異端表記だと思っていた
訓令式が日本国標準でさらにISO標準(ISO3602)
であった。正直やられた。って気持ちだ。

これからは訓令式で統一していこうと思った矢先...
ローマ字教育の混乱
というページを見てしまった。見なければ良かった。かえって混乱した※。

ローマ字の綴りと外国語が発音できない問題は別問題だし、ローマ字は発音記号でもないのであるから国際標準化機構で、
標準と定めたローマ字を使っていく
方がいいよね。
日本も各省庁で独自に制定するのではなく、国として決めた標準に従うべきである。

※該当ページは、日本語ローマ字表記を発音を表すためのものと決め、発音記号により、より英語圏の発音に近いヘボン式を正としたいようであるが...
ローマ字は日本語をアルファベットで簡易表記するためのものであり、音を基本にしているため結果的に日本語の発音を表している
という理解であるので国外の発音を意識せず日本語の発音を基本にすればいいのである。
英単語に発音記号をあわせて表記するのと同様に、ローマ字を学習する際にローマ字と発音をセットで学習すれば問題ない。
そもそも、訓令式は国際標準化機構(ISO)が1989年にISO3602として承認しているが、発音記号はどうなんだろうか?ヘボン式は?
そして、やはり結論としては標準に従おう。そして標準がまずければ標準を改変すべきである

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