ホットケーキを作る

今週日曜にホットケーキを焼いた。そのときのひともんちゃく。

くろねこが、ホットケーキを作ろうと材料を買って家でボールに卵を割り、かき混ぜていると...
嫁   :たまにしか料理しないもののやり方やな...
くろねこ:袋に説明が書いてあるやろうが
嫁   :適当でいいねん。全部先に入れて混ぜた方が洗い物が少なくてすむ。
くろねこ:適当に作るとおいしくないやろうが。卵を混ぜて牛乳混ぜて、そこに粉をちょっとずつ入れて混ぜると混ぜやすいんや。
     本当は、粉もふるいで振った方がおいしいんやけど、この家にはないから...

と言うような内容でした。後でこのやりとりを思い出しながら別のことを思い出しました。
それがこれです。
ある時、牛若丸と弁慶が“糊(のり)作り”の競争をすることになりました。ご飯を等分に分けて、それをどちらが早くのりに練りあげるかの競争です。

牛若丸は、のり押し板と竹べらを持ってきて、一粒一粒、ていねいにご飯粒を練り始めました。弁慶はというと、そんな牛若丸のゆっくりしたやり方を見て馬鹿にして自分は短時間で作ろうと考え、ご飯を一度に全部広げて、大きな鉄の棒を転がし始めました。弁慶は、初めのうちは早くできるように見えましたが、勢いあまってほとんどのご飯粒は飛び散って無駄になり、練りつぶされていないままのご飯粒が混じった質の悪いのりが少しできただけで終わりました。牛若丸は、根気強く一粒一粒を丁寧に練りつぶし続けましたから、時間はかかりましたが、ご飯を一粒も無駄にすることもなく、とても滑らかなよいのりが沢山できました。
いささか、これは行き過ぎであるとは思いますが...(「根気が重要」などの教育的要素を盛り込むために、脚色されているのが見え見えです。)
適当に物事を考え適当に省略すると、良いものができないと言うようにとらえることができます。

嫁の意見も一理あります。ただくろねこと考えが異なるだけです。
くろねこ=おいしく食べたい。おいしく食べられるなら多少の労力はかけても良い
嫁   =食べられればよい。食べられるのであれば、手間は少ない方がいい。

仕事でも家庭でも考えが異なるものが一緒に生活すると大変です。

コメント (0件)


くろねこ研究所
https://www.blackcat.xyz/article.php/060330_hot_cake