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 2024年4月19日(金) 01:53 JST

コンポーネントソースコードの配布について

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くろねこ製コンポーネントは Borland 社によりソースコードの配布が禁じられております。

以前、くろねこが Borland Delphi の 2006 へのアップデートを断念した際に、コンポーネント利用を継続的に行って頂くことを目的にBorland社に問合せを行いました。

結果、くろねこ製コンポーネントについてソースコードの配布は不可能と考えました。

理由:
くろねこ製コンポーネントのソースにBorland社が版権を有するコードが含まれているため。

以下、長文ですので必要な方だけご覧ください...

くろねこは Delphi 発売以来 Professional 版以上のエディションを使用しており、Borland 社のコンポーネントのソースコードを閲覧することが出来ました。このことは、くろねこがコンポーネントを開発する上で、非常に大きな参考資料となりました。
コンポーネントの配布を目的とするまた保守性を高めるためには、元のソースコードには手を触れず継承をして作成すべきですが、Borland の DBGrid のソースコードを読み進めるうちに、くろねこがしたいことが継承では不可能もしくはくろねこの技術力では不可能というべきに近いと判断し、元のソースコードをコピーして改造するといった手法を取ることとなりました。
このため、Borland社が版権を有するコードが多数含まれる結果となり、元のコードのオリジナリティが失われるほどにまで改修出来てないためにくろねこ単体で著作権を保持できると言えない状況になっています。
このため、ソースコードを配布することが出来なくなっております。

あわせて、くろねこが Borland 社に確認したことがあります。
くろねこが作成したくろねこ製コンポーネントの権利を誰かに譲ることが出来るのか?ということです。
Borland 社の答えとしては、「くろねこが保持している Delphi のライセンスを放棄しコンポーネントとともにライセンスも譲渡する」という方法であれば可能とお答えを頂きました。ただ、くろねこほとんどプログラムを作る機会が失われていますが、一番慣れ親しんだ言語を放棄できる様な状況ではないので、(C#を勉強してみたいというのはありますが。)この方法を採ることはあり得ません。

Borland 社の回答が要求する事項は上記の通りだと思うのですが、抜け道を探すとすれば...

  1. 共同で購入したライセンス上でくろねこが一から再開発する(現有のソースコードを参照して複写する事になりそうですが)。
  2. 配布せず Delphi 2006 のライセンスを保持する方にコンパイルを依頼するもしくは環境をお借りしてコンパイルする。

程度しか思いつかないのが現状です。
まあ、どちらも Borland 社がチェックできるとは思えないですが、出来る限りライセンス規定は守るべきと考えておりますので。
(出来る限りというのは、個別に対応をお願いするなどの方法で抜けられないかなという意味です。)

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