詳細な内容は下記の内容を参照していただくとして、結論から言うとある程度電話を掛けるユーザにとっては全然安くはない。
下記の資料からケータイの販売奨励金は¥21,000-(税込)だとわかるが、 「フルサポートコース」と「シンプルコース」の料金を比較してみよう。
シンプルコースにはプランLとSのみなので、フルサポートコースの同じ名称のコースが対応すると仮定して比較する。
ただし、フルサポートコースには無料通話がついているので実質基本料金と通話料で比較したい。また、今後フルサポートコースを選択する者は誰でも割に加入するだろうから加入したことを前提として比較する。
コース | 基本使用料/月 | 通話料 | 無料通話分 | 実質基本使用料/月 | 通話料(1分) |
---|---|---|---|---|---|
フル | 4,987 | 12.6円/30秒 | 6,615 | -1,628 | 25.2 |
シンプル | 2,625 | 10.5円/1分 | 0 | 2,625 | 10.5 |
コース | 基本使用料/月 | 通話料 | 無料通話分 | 実質基本使用料/月 | 通話料(1分) |
---|---|---|---|---|---|
フル | 2,467 | 16.8/30秒 | 2,100 | 367 | 33.6 |
シンプル | 1,050 | 15.75円/30秒 | 0 | 1,050 | 31 |
基本使用料だけみると、毎月プランLで5,253円、プランSで683円も高い。
普通、端末価格がシンプルコースの方が高いのだから基本使用料が安くても良いと思うのであるが、話して元を取れということか。通常話すのであればプランが上位の方が基本的にお得なので、プランLに絞って考えてみると
(毎月の基本使用料の差額×24+販売促進費分)÷(フルサポートコースとシンプルコースの通話料の差額)
=(5,253 × 12 + 21,000)÷(25.2 - 10.5)
=84,036 ÷ 14.7 ≒ 5,716分 ≒ 238分/月 ≒ 4時間/月
ということで、毎月4時間も話さなければシンプルコースを選択する意味がない。毎月4時間以上話す方であればプランLLコースも視野に入るであろうから、もっと話さないと元が取れない。
さらには、シンプルコー芦ではポイント制度もないのでさらに差は広がる。
シンプルコースの意義としては、ほぼ持ち受け専用のユーザが同コースのプランSを選択する程度で、プランLに至っては存在意義すら
ない。
さらには、データ通信カード専用コースにもフルサポート/シンプルの両方のコースが提供されるが、そもそもパケットに割引はない。
パケット代には基本料金組み込まれたに販売奨励金の原資の消化と言う概念はないのだろうか?
携帯電話各社にはパケット代を下げる気は毛頭なさそうだ。
今回の料金体系発表でわかること、「総務省なんか知ったこっちゃね~。俺らは金さえ儲かればいいんだよ♪そのために、今の料金体系を変えるつもりはないね」といったところでしょうか?
だから、販促費込みの通話料金もパケット料金も変わらないんですね♪今回の発表はただのパフォーマンスです。
□参考資料
KDDI会社情報:ニュースリリース〉「au買い方セレクト」の提供について
KDDI会社情報:ニュースリリース〉「au買い方セレクト」の提供について〈別紙〉
「au買い方セレクト」全容(168KB)
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