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 2024年4月16日(火) 21:26 JST

03/13 KDDI(au)は通信の秘密を侵しているか?(3/20更新)

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みんなは知っているか?特にauユーザの皆さん。

KDDI(au)ではメールの大部分のヘッダ情報はau電話機に届かない。届いていても見ることが出来ない。
見ることが出来ないことを逆手に取ったのかどうかは不明だが、au電話機に届くメールはメールサーバ側で不正に加工され一部の情報が削除されている。(とauのサポートが言っている)勿論彼等がこの行為を不法行為だとは言わないが。

削除されているのはメールのヘッダと言われる封書で言うと、外側にある消印の部分だと考えると良いかもしれない。通常の郵便物と同様にEメールにも消印が追加される。通常の郵便物と異なるのは経由する人の数だけ(メールサーバの数だけ)消印(Recieved)が追加される。
詳しくは、メール配信の仕組みを知る:1.メール配送の仕組み等を参照していただきたい。

そのヘッダのうち From, To, Subject, Dtate, Replay-To しか確認できないが、たぶん Message-Id も届いていると思われる。しかし、SPAMメールを調査する際に必要なRecieved(消印)は削除されて届いていない。Recievedはどこのメールサーバを通って配信されてきたかを知るために必要な大切な記録である。これがないと、SPAMメールの送信先が特定できないのである。(SPAMメールではFromアドレスには基本的に嘘っぱちが書いてあることが多い)

 実は、au電話機には届いていないがある方法でauのサーバにアクセスすると、完全なヘッダを含むメールの内容を取得することが出来る。これで目的は達することが出来るのだが、1つずつ探さないといけないし、取り出すのも一つずつ。ただ日時順に並んでいるだけで検索方法もない。メールという物は転送が出来るのだが、auお客様センターに問い合わせたところ、自動転送しても携帯に送られる内容(削除されたメールヘッダ付きメール)が転送されてくるだけなので、ヘッダ情報を手に入れることは出来ない。

そもそも、メールの内容が改ざんされることがおかしい!そう思って、この行為の違法性を近畿総合通信局に問い合わせたが、限りなくグレーのようで結論は得られなかった。
そもそも、ヘッダは秘密?

総務省の「5.通信の秘密、個人情報保護について」と言うぺージには以下のように書かれていた。

○ 通信の秘密の保障には、通信の内容だけでなくその存在の秘密が確保されることも含まれるものですから、上記の各法律の保護の及ぶ範囲は、通信内容だけでなく、通信当事者の住所、氏名、通信日時、発信場所等通信の構成要素や通信の存在の事実の有無を含むものです。

 ○ 電気通信事業法では、電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密を侵すことを禁じているのですが、ここで禁止行為とされている「秘密を侵す」とは、上に述べた通信の秘密の保障が及ぶ事項の秘密を侵す行為、すなわち、通信当事者以外の第三者がこれらの事実を故意に知ったり、自己又は他人のために利用したり、第三者に漏えいすることをすべて含むものです。正当な理由なくこれらの行為を行うと刑事罰に処せられることになります。

ヘッダを通信の構成要素ととらえれば保護すべき対象ととらえられそうなのですが、「秘密を侵す」にはちょっと何か足りないような...プログラムを開発することは完全に故意ですが、プログラムが判定しているのを「知る」と言えるかどうかですね。auはこの行為によって直接的な利益を得ていないですから。間接的に得てるかもしれませんが?

ちなみに、ヘッダが守るべき秘密であることはKDDI自身が加入している社団法人電気通信事業者協会などが出したガイドラインに明記されています。

くろねこ的には、機械が見る行為も人間の代行として処理してるので人間が見ているのと変わらないと判断して、その行為が正当業務行為かどうかに焦点を絞りたかったのですが、(;´∀`)・・・いたいなぁ・・・

■参考サイト

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