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 2024年4月29日(月) 06:37 JST

うちのトップはどうしてこう…(国民投票法案)

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まず、我が国のトップといえば実質的に阿部首相か、そして今阿部がやっていることと言えば「国民投票法案」の早期成立へ向けた活動である。しかしながら、テレビも見ないくろねこにはこの法案の内容がよくわからない。
そこで、ネットを調べてみよう。

  • 国民投票法案 - Wikipedia
  • 本当は恐ろしい国民投票法
  • 国民投票法とは - はてなダイアリー

...と、みつかる。

Wikipedia を見ると非常に良く国民投票法案がわかる気がする。氷山の一角なんだろうが...
いつもの淡々とした説明の後に、今回は著者の思いが記載されているようだ。国民投票法案の問題点を指摘し、その対応案も記載されている。なるほど、この文章を読む限り問題点と対策は納得できる。ただ、他に問題点がなければなのであるが。

そして、自民党にとっては「企業献金規制法」のような金権選挙排除法案が、共産党などの提案で、国民投票で可決されたら大打撃なので、国民投票法を「一般重要法案も含めた形態」で定めることや、「発議議員数を100人から10人に引下げる事」は現在の自民党にとって「到底受け入れ不能の無理難題」なのは日本政治の現実といえる。ただし、他の西側民主主義国の国民投票法は「一般重要法案も対象に含めた形態」が標準であり日本がずれているとも言える。

 

また「一般重要法案を対象に含める事を無理難題と感じる、現在の自民党側の感覚自体が既におかしい。『圧力団体の政治献金や組織票と組まなくては選挙に勝てない、圧力団体依存選挙』の垢にまみれて、組織票にもカネにもならない無党派大衆の意向は無視・民主主義は所詮建前という、感覚麻痺・国民主権軽視、に陥っている。『多数の一般大衆を向いた政治』という民主政治の理想を忘れるべきではない。自民党は企業献金と決別して一旦議席を減らそうとも真の民主的保守政党として再出発し日本を領導すべきである」という保守派からの批判もある。

まさしく、その通りだと思う。
発議議員数が少なすぎると、どうでも良い法案が一時の衝動で国民投票されてしまうという問題点があるし、多すぎても法案の意味が無くなるし、大多数の政党だけが使えるオプションとなる。自民党有利か?
一般重要法案も対象に含められることで、くろねこが普段感じている政治からの疎外感が拭えるのかもしれない。「一括投票方式を分割方式に修正する」と文中にあるが、一括投票方式っていつもの選挙と同じだと思う。郵政民営化の時だとそれ以外にも選ぶ理由があったはずなのに、自民党が勝てば郵政民営化賛成の民意があるととらえられてしまう。郵政民営化に同意できなくてもそのほかの理由で投票した人もいるはずなのに...少数派なのか?

国民投票法案の「条文を内容の纏まりごとに分割して可否を問う形に国民投票法案を修正する」という部分、どこまで細かくするかという問題。この部分の解釈にまた政治的恣意が絡むことはないのであろうか?
法案の○条○項というように項毎に賛否を問う形が良いように思う。それでも、どこまでを1項に含めるかという部分において、政治家の恣意が左右する可能性はあるわけであるが...

  • 本当は恐ろしい国民投票法
  • 国民投票法とは - はてなダイアリー

については、明らかに国民投票法案に反対と思われる人物が書いているだけあって内容に偏りがある。しかも、根拠が不明であったり問題の一部しかとらえられていない典型的な例なのではないかと思う。

この法案、もっと審議されることが望ましいと思う。物事には賛否両論が付き物であるが、まだまだ審議がこなれていないと思うし、民意は反映されていない。

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